ビーナスアローダイヤモンド

輝きの差

通常ブリリアントとビーナスアロカットとの輝きの比較

通常ブリリアントカットと比較しても明らかにわかる程の輝きの差。

このきらめきの謎を紐解いていきましょう。

ビーナスアローの意味

Venus Arrows Diamond

VENUSは、「女神」、「金星」、ARROWSは、「矢」、「16本の光の矢」を意味します。

つまり、夜空に輝く最も明るい天体は金星、女神の星です。

日本でも「明けの明星、宵の明星」など、万葉集の時代から、この「特別の明るさ」は多くの詩に讃えられています。

そこで、ビーナスアローダイヤモンドの輝きは、他のどんなカットを施したダイヤモンドよりも明るく美しく輝くと評価されていることから、この名前が付けられました。

106面体・16本の矢

エクセレント(カットグレードの最高峰)を保ったまま、通常58面体をさらに精密にカットしたビーナスアローダイヤモンドは正確な3次元シンメトリーを持つ106のファセット(面)、完全な対称性の16本の矢。ガードルまで磨いているので、より光を取り込み、より光を反射させています。

2つのブリリアントカットが1つのダイヤモンドに

1つの面にもう1つの面をカット。1つで2つのブリリアントカットを施したものがビーナスアローダイヤモンドです。

  • カットの面数をより多くして表面の輝きの数を多くしている。
  • 内部に入った光を反射させて戻すための、上と下の相対する面(鏡)の組み合わせを多くしている。

カット面比較図において、ブリリアントカットでは、赤い8個の組み合わせが一般的ですが、ビーナスアローは、さらに8個の青い組み合わせを増やして、より多くの反射を実現しています。

それにより、光の潜在能力は高まり、一般的なダイヤモンドと比べて、一目でわかるほどの大きな輝きの違いがあります。

もちろんエクセレント(カットグレードの最高峰)は保ったままです。

カット出来る職人さんは世界でたった2人

このビーナスアローダイヤモンドをカット出来るのは、ベルギーアントワープ2人

世界各地の一流といわれる研磨職人にこのカットを依頼しましたがどこも不可能でした。ベルギーの技術者「ヨハン・オリスラガー氏」が初めて成功したのです。

少人数でひとつひとつ丁寧にカットしてるので、大変希少性があり、少量のみ生産可能。

限られた職人さんのみが出来る技です。

ビーナスアローダイヤモンドという証

ビーナスアローダイヤモンド鑑定書

鑑定書(品質保証書)がついています。世界最大の鑑定機関I.G.I.で作成しております。

ここでは、宝石鑑定士の資格をもった人たちが色、キズ、大きさなどを厳密に測ります。

そして、ひとつひとつ商品の写真を撮影し、鑑定書を作成します。

I.G.I.については後にご説明します。

GEMEXレポート

ビーナスアローダイヤモンド鑑定書

アメリカにGEMEXという鑑定機関がございます。

ダイヤモンドも例えるなら料理の様に、同じ素材、同じ調理法で出来上がっても、プロの評価はそれぞれ違ってきます。

I.G.I.は人間の目で鑑定するのに対し、鑑定書では分からない輝きの数値を客観的に測定したものが、このGEMEXレポートです。

左のGEMEXレポートを見ると、以下の3つの数値が一番右(最高値)に振り切っているのがご覧いただけます。

  1. White Light (ホワイトライト)強く白い輝-ブリリアンシー
  2. Color Light (カラーライト) 炎の様な虹色の輝き-ディスパージョン
  3. Scintillation (シンチレーション) 星の様な煌めき-スパークル

世界各国でパテント取得

世界各国でパテントを取得していますので「ビーナスアローカット」と表記できます。(通常はモディファイトカット)

I.G.I.とは

ベルギーアントワープの街並み

I.G.I.(International Gemological Institute)は、本部がベルギー王国アントワープ市にあり、現在は日本をはじめ世界10カ国に拠点を持つ、世界最大級のダイヤモンド鑑定機関です。

また、アントワープはダイヤモンドの取引量の世界一を誇り、ダイヤモンド取引を行う上でインフラ(電力・水・交通・通信)が整い街ぐるみの警備体制が行われ、ダイヤモンド取引の場として信頼性があります。

アントワープ市場の特徴の一つは、あらゆる種類のダイヤモンドが集まり、地場産業としての研磨技術の高さは、ダイヤモンドビジネスに携わる専門家の多くが認めています。

ダイヤモンドを見るには

より正確に、より鮮明にダイヤモンドを測定するために、様々な道具を使用しております。

ルーペ

ルーペ

キズ、カケや細部を見る時に使用します。

左が10倍、右が20倍です。

ピンセット

ピンセット

手前から大・中・小のピンセットです。

様々な大きさの石がございますので、用途によって持ち替えます。

ゲージ

ゲージ

大きさを測定するときに使用します。

1/100まで細かく測定できます。

スコープ

スコープ

このスコープを通してダイヤモンドなどを見ると、矢やハートの模様が見えます。

メトラー

メトラー

カラット数、グラム数を測定します。

カラーグレーダー

カラーグレーダー

ここに石を並べて色の比較をします。

ブラックライト

ブラックライト

この特殊なライトを当てる事により、ダイヤモンドの蛍光性をみる事ができます。

デイライト

デイライト

ジュエリーを見る上で重要な自然光に近い明るさで、色の良し悪しの観察には最適です。

アームも自由自在で好きなポジションで使用できます。

ブリリアンススコープビューア

ブリリアントスコープビューア

光を当て、輝きを比較します。

スコップ

スコップ

石を集めるときに使用しています。

小さいものですので慎重に集めます。